2021年03月04日
コラム
『補助金』ってナニ??
こんにちは。神奈川よろず支援拠点コーディネーターの小池です。
このところ、『補助金』に関するご相談/お問い合わせが増えています。
中小企業の皆さまが活用することが多い、経済産業省(中小企業庁)の補助金とは何か、給付金(協力金)との違いは何なのかを解説したいと思います。
説明を簡略化するため、昨年実施された『持続化給付金』と、こちらは現在(令和3.3.4時点)も公募期間中である『持続化補助金(一般型)』の例を用いて説明していきます。
※尚、持続化補助金の申請にあたっては必ず公募要領で要件その他の確認をしてから行うようにしてください
※それぞれの図は、申請から口座にお金が入金されるまでの流れを示しています
上図の通り、まず一番大きなポイントは、『補助金』は要件を満たせば全員が受給できるという性質のものではないということです。
持続化補助金についてはコロナ前から存在している補助金制度で、『地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ること』を目的としてできた制度になります。
多くの『補助金』制度は、「企業の持続的発展や競争力の強化」を目的としてできており、政策効果を最大化するために、「より優れた事業提案」を採択するという仕組みになっていることが多いです。

持続化給付金の場合、申請書を提出すると、要件を満たしているかという観点での「確認」がなされるのに対し、持続化補助金の場合、申請書を提出すると、要件の確認のほか事業計画の「審査」がなされることになります。
この「審査」という工程があることも補助金と給付金の大きな違いの一つと言えます。

「審査」を受けて、一定のレベルを満たしていると判断された事業計画は「採択」がされます。採択後、「交付決定」がなされた後に、提出した事業計画の実行にかかった経費が補助対象となる、というのが一般的な流れになります。
給付金の場合、申請した金額がすぐに入金されるのに対し、補助金は自身で前払いする必要があること、お金が口座に入金されるのは、申請した事業計画を完了させて、その報告を行った後になるということも大きな違いです。
上記の通り、『給付金』と『補助金』は制度設計上、大きな違いがあります。それぞれの「制度の目的」が異なるため、このような違いができていることもご理解いただけるのではないかと思います。
申請には手間もかかりますが、皆さまが払った大切な税金が原資になっているため、当然といえば当然とも思います。
なお、それぞれの補助金・給付金には、それぞれ『公募要領』や『申請の手引き』のような申請にあたってのルールブックが必ずあります。
申請する際には、こうしたルールブックを必ず一読してください。給付を受ける一番の近道はルールブックをしっかり読む事です。
それぞれの制度で、対象となる経費や事業実施時期、例外措置などがさまざまありますので、しっかりとそれを押さえていかなければ、『こんなこと知らなかった』ということになりかねないのです。
また、補助金を受給することそのものは目的ではないですね。
補助金を活用して、事業の持続的発展や競争力の強化を行うことが本来の目的なのかと思います。こうした部分について、よろず支援拠点では中小企業の経営相談機関としてご相談に対応しております。さらなる事業発展に向けて、ご相談くださいませ。
今月から様々な『補助金制度』がスタートすることが見込まれます。
今から準備を進めて、スタートダッシュしていきたいですね。
(よろずFacebook)
https://www.facebook.com/yorozu.kanagawa

このところ、『補助金』に関するご相談/お問い合わせが増えています。
中小企業の皆さまが活用することが多い、経済産業省(中小企業庁)の補助金とは何か、給付金(協力金)との違いは何なのかを解説したいと思います。
説明を簡略化するため、昨年実施された『持続化給付金』と、こちらは現在(令和3.3.4時点)も公募期間中である『持続化補助金(一般型)』の例を用いて説明していきます。

※尚、持続化補助金の申請にあたっては必ず公募要領で要件その他の確認をしてから行うようにしてください
※それぞれの図は、申請から口座にお金が入金されるまでの流れを示しています
上図の通り、まず一番大きなポイントは、『補助金』は要件を満たせば全員が受給できるという性質のものではないということです。
持続化補助金についてはコロナ前から存在している補助金制度で、『地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ること』を目的としてできた制度になります。
多くの『補助金』制度は、「企業の持続的発展や競争力の強化」を目的としてできており、政策効果を最大化するために、「より優れた事業提案」を採択するという仕組みになっていることが多いです。

持続化給付金の場合、申請書を提出すると、要件を満たしているかという観点での「確認」がなされるのに対し、持続化補助金の場合、申請書を提出すると、要件の確認のほか事業計画の「審査」がなされることになります。
この「審査」という工程があることも補助金と給付金の大きな違いの一つと言えます。

「審査」を受けて、一定のレベルを満たしていると判断された事業計画は「採択」がされます。採択後、「交付決定」がなされた後に、提出した事業計画の実行にかかった経費が補助対象となる、というのが一般的な流れになります。
給付金の場合、申請した金額がすぐに入金されるのに対し、補助金は自身で前払いする必要があること、お金が口座に入金されるのは、申請した事業計画を完了させて、その報告を行った後になるということも大きな違いです。
上記の通り、『給付金』と『補助金』は制度設計上、大きな違いがあります。それぞれの「制度の目的」が異なるため、このような違いができていることもご理解いただけるのではないかと思います。
申請には手間もかかりますが、皆さまが払った大切な税金が原資になっているため、当然といえば当然とも思います。
なお、それぞれの補助金・給付金には、それぞれ『公募要領』や『申請の手引き』のような申請にあたってのルールブックが必ずあります。
申請する際には、こうしたルールブックを必ず一読してください。給付を受ける一番の近道はルールブックをしっかり読む事です。
それぞれの制度で、対象となる経費や事業実施時期、例外措置などがさまざまありますので、しっかりとそれを押さえていかなければ、『こんなこと知らなかった』ということになりかねないのです。
また、補助金を受給することそのものは目的ではないですね。
補助金を活用して、事業の持続的発展や競争力の強化を行うことが本来の目的なのかと思います。こうした部分について、よろず支援拠点では中小企業の経営相談機関としてご相談に対応しております。さらなる事業発展に向けて、ご相談くださいませ。
今月から様々な『補助金制度』がスタートすることが見込まれます。
今から準備を進めて、スタートダッシュしていきたいですね。
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