こんにちは。
事務局の八田です。
このたび、
「よろず支援拠点 令和3年度 成果事例集」が
出来上がりました!
こちらは、
神奈川県だけでなく、
全国のよろず支援拠点でご対応した事例が収められています。
表紙を飾っているのは、高知県のお漬物屋さんだそうです。
なんて大きくて立派な蕪でしょうか。
おいしそうですね。
他にも、全国いろいろなところの美味しそうな商品が、
‥
あ、いぇ、
興味深い事例が、
たっぷり掲載されています。
私ども神奈川県からも、
生産性向上のため
人材の募集・採用についてご支援した事例を
ご紹介しております。
掲載にご協力くださった
有限会社フレックス様、
どうもありがとうございました。
というわけで、
「成果事例集」
読み応え、たっぷりですよ~!
ご興味ある方、
ぜひぜひ、お声がけくださいね!
お待ちしております。
(*^ー^*)
みなさんこんにちは。
よろずコーディネーターの浦川です。
先日、川崎は新丸子の
老舗和菓子屋「桔梗屋」さんの取り組み、
『おうちで花火大会』が大盛況のうちに終了しました。
100セット限定の予定だったのですが、
3箱、4箱と購入してくださるお客様もいて、
3代目寝ないで必死に作りました。
追加になんとか応え、129個完売となりました。
本当に最後の3日間は寝ないで作ったそうです。
今回は、
#特別な夏の楽しみ方 というハッシュタグを購入者にお願いしました。
その結果がこの写真です。
これでもまだ紹介しきれませんが、
嬉しいですね。
感動です。
各家庭いろんなところで、きれいな花火が咲きました。
コロナ禍でもなんとか楽しんでもらおうと必死に企画した桔梗屋さん。
こういうことがこれからの商売だと、
あらためて実感しました。
今後もこういう事例をたくさんご紹介していきますね!
それでは!
今回ご紹介するのは、東戸塚にお店を構える
フランス洋菓子店リフイユさん。
フランス修行帰りの稲葉シェフが創業したお店です。
〇相談内容
2014年3月オープン。こだわりのフランス洋菓子を提供している。
地域のみなさんにまだまだフランス菓子の魅力を伝えきれていない。
どうしたらいいだろうか?
〇 詳しく話を伺うと・・・。
・日本でケーキといえばイチゴのショートケーキが主流で、仏菓子の魅力が中々伝わらない。
・仏菓子の特徴でもある、焼き菓子の売上を伸ばしたい。
・仏のサイクリストが栄養補給にパウンドケーキを携行。
〇提案
フランス菓子の魅力が広く伝わるような新商品開発!
・フランス菓子のパウンドケーキは濃厚な香りで美味。
・日本の女性サイクリストがコンビニのようかんを栄養補給に。
・味と素材にこだわったエナジーバーが市場に見うけられない。
〇コンセプト
『サイクリストへ贈る仏菓子職人が作る究極のエナジーバー』
〇ポイント!
・サイクリストにターゲットを絞った利用シーン提案型の新商品
〇プレスリリースのキャッチコピー
横浜発!フランス帰りのパティシエが作る究極のエナジーバー
美味しさと素材を追求した「ツール・ド・ケーキ」新開発!
~自転車を愛するサイクリストが手軽にカロリー補給~
〇成果
新聞、テレビで大きく報道!
10月中旬の発売より2ヶ月で500本販売!
全国からの問い合わせ、市場が大きく拡がる!
今回の新商品開発でのキーポイントは「ターゲット」を絞って、
「利用シーン」を明確に提案したところです。
ヘルメットをかぶったサイクリストがお店に自転車を横付けして、
買いに来てくれたと稲葉さんが報告してくれたのが印象に残っています。
今回は川崎市菅生の青木萬吉商店さんとの取り組みです。
昭和29年川崎市川崎区大師駅前にて米穀店、青木萬吉商店を創業。
昭和42年に川崎市宮前区菅生に店舗を出店。昭和56年に酒類の取扱いを開始。
〇相談内容
日本各地の珍しい日本酒を置いて、主に都心の料理店に配達している。
人手の関係でこれ以上配達をふやしていくのは厳しい。
地元の人にこの店の存在を知ってもらい、来店客を増やしていきたい。
〇仕事の見える化
①地酒の取り揃え
200石から500石ぐらいの大手流通にのらないおいしい 地酒をこれでもかというぐらい取り揃えている。
②地酒の管理
5段階の温度管理、美術館で使用される高い蛍光灯を使って地酒を管理。
寝かせの青木との異名。
③女将さんのキャラクター
シニアソムリエでチーズマイスター。
明るい接客力。
〇ポイント!
・お店のこだわりを知ってもらい、ファンに なってもらうことが必要!
・日本の文化である、小さな酒蔵を応援してい る取り組みを発信!
・女将さんの明るいキャラクターを活かす!
〇提案
WEB集客の専門家と連携。
まずは地域のみなさんにこのお店の存在を知ってもらうためのブログを作成。
プレスリリースを作成しメディア発信。
〇コンセプトメッセージ
美味しいお酒と出会う人生の喜び!
このコンセプトメッセージを軸にすべてのサービス、情報発信を組み立てていく。
川崎宮前区の薄暗い“街の酒屋”、美術品のように眠る日本酒たち
日本中から集めた小規模酒蔵専門『青木萬吉商店』
5段階の温度で管理され、提供される最高の味わい
プレスリリースのキャッチはこんな感じです。
〇成果
新酒の新規注文さばききれない!うれしい悲鳴!
ブログ・フェイスブックのアクセス激増!
新規来店客が毎日5名から10名!
そして第2弾は、イベントの開催。
・ファンと一緒に酒蔵見学
・飲食店とのコラボイベント
・地域のファンと角打ちイベント
・ギタリストをお店に呼んでのライブイベント
お店の来店売上が継続的にアップしています。
そしてなんと2019年度、
神奈川県優良小売店の表彰を受けました!!
ずっといっしょに取り組んで来て本当にうれしいです。
住宅地にある昔ながらの小売店が地域の人達にとって、かけがえのない場所になっていく。
そんな姿を見せてくれたような気がします。

(社長の青木智子さん)
ファンに囲まれて幸せな商売を続けていきましょう!!
有限会社八正精工さんをサポートさせて頂いた事例です。
昭和44年創業でプラスチック部品の製造・販売をされています。
〇相談内容
下請け仕事が減少する中、BtoCの自社オリジナル商品の開発に取り組んだ。
プラスチック成型の高い技術を活かし、丈夫で壊れない、高さ調節の出来るゴルフのティーを商品化。
自身でゴルフショップ等に売り込んではみたが、「折れないティーでは、新たなティーが売れない。」と断られる。
一向に取引先は見つからない。すでに在庫は1000本ある。どうしたものだろうか?
■詳しく話を伺うと・・・。
・高齢者のゴルフ仲間に使ってもらったら非常に評判がいい。
・ボールを載せる面が通常のモノより大きく、ボディも太いので、手が震えがちな高齢者もティーアップしやすい。
・手の震えが原因で、他のプレーヤーに迷惑がかかるとゴルフを止めちゃう高齢者もいるとのこと。
丈夫で壊れないティーという価値から、高齢者でも安心して使えるティーという価値に再設定
『高齢者ゴルファー向けのティーというコンセプトで発信』
〇ポイント!
・高齢者にターゲットを絞ることで、プレゼント需要が見込める。
〇成果
神奈川新聞に大きく掲載、テレビ神奈川でも取り組みが放送される。
新聞掲載から約1か月半で・・・在庫1000本完売!!
いつまでも元気にゴルフをして欲しい!
このメッセージが世の中に伝わったことで売上アップを実現できた事例です。
今回の支援で思ったことは。答えは顧客の中にあるということです。
僕からの質問で、
「実際にこのティーを誰かに使ってもらったことありますか?」
ここから南館さんのストーリーを聞くことができました。
今でも引き続きサポートさせて頂いている八正精工さん。
日本でも有数の技術力で順調に事業を継続されています。
自分自身が成長させていただいた事例です。
今回は訪日外国人向けのバイクツーリング専門の旅行社さんのサポート事例です。
2015年1月に外国人向けの
バイクツーリング会社を創業。
外国人観光客に日本の魅力を伝えていきたいと頑張っていらっしゃる方です。
〇相談内容
ホームページやフェイスブック等でPRはしているが、まだ一件も問い合わせがない。
どうしたら自社の事業を知ってもらえるだろうか?
■詳しく話を伺うと・・・。
・元国際線の客室乗務員として35年間世界各国を周った。
・50代半ばで大型バイク免許を取得、愛車はハーレー。
・趣味のグループを運営できるオンラインサービスの「MeetUp」 を立ち上げ、外国人ライダーの会員数は80名にのぼる。
・インバウンドのバイクツーリング専門の旅行社は日本初!
これだけのキャリアと創業の物語が世の中に伝わっていない・・・・。
〇提案
今一度、これまでのキャリア、創業への想いをプレスリリースに落とし込んでメディアに発信する。
プレスリリースのタイトルは、
日本初!元国際線CAの主婦が訪日外国人向けツーリング専門の旅行社創業
観光立国ニッポンめざし『FUN RIDE JAPAN』始動!
~国際線CA歴35年、外国人接客のプロがハーレーで”OMOTENASHI”~
〇成果
日経MJ、朝日新聞に大きく取り上げられる!
★ドイツのシニア夫婦から高額ツアー!初の受注!
★ロシア専門の日本の旅行社より連携依頼!
「世界中のライダーに日本の絶景を!」
この言葉をコンセプトに今では、事業も軌道に乗り大活躍されています。

僕は常々、事業をうまくいかせるためには、
世の中にとって
①面白い存在になって
②上手に広報して
③ファンをつくる
この三行をどういうふにデザインするかだと思ってます。
今回の事例であれば、①の面白い存在はすでにあるので、
いかに上手に広報するかが課題でした。
自分の面白さに気付いてそれを客観的に発信する。
自分のことを客観的に見る事の難しさと、それをやれた時の面白さ、
とても印象深い案件です。
横浜で金属加工を主たる事業とする株式会社第一鈑金さんをサポートした時の事例をご紹介!
〇相談内容
創業46年、同業者が次々と廃業する中、先代から2004年に2代目社長が引き継ぎ、
これまで積み上げてきた技術と実績、取引先とのつながりを大切にしながら会社を守っている。
今後は人材採用も含め次なる時代に新たなチャレンジをしていきたい。
■詳しくお話を伺うと・・・。
・とにかくNOと言わない。顧客の要望は県内のネットワークを活かしながら対応している。
・見積もりに時間をかけない。これまで受けた仕事のデータを元に、即日回答している。
・一番喜ばれるのが発注ミスによる欠品をカバーしてあげること。
・あえて中古の機械を使い、微妙な手加減が必要な職人の技術を大切にしている。
このような取り組みの特徴、会社の強みが見出されました。
広報力を強化することで、新規取引先の開拓、人材採用に積極的にアプローチしていく。
〇提案内容
培った職人の技術と、顧客ファーストの心意気を見える化
『金属加工試作・欠品110番!』をリリース。
ビジネスブログをスタート!
〇成果
新サービスが、日経新聞、神奈川新聞に掲載!
★新たな部品商社から継続的な新規受注!
★70年前のアメリカ製機械の欠品部品を新規受注!
〇ポイント
今回の新サービスはあえて今までなかったことをやったわけではなく、
今までコツコツやってきた技術力を活かした取り組みをわかりやすく可視化した。
自分たちの取り組みをいかに伝えるか、ということの大切さを共有できたと思う。
株式会社オムニクス様との売上拡大へのチャレンジをご紹介。
創業1984年主に精密加工部品の開発をされています。
★相談内容
今回は、精密部品開発の技術力を活かして、衝撃を緩和する「杖」を開発したとのこと。
販路を広げたいとのご相談でした。
よろず支援拠点での支援内容
■強みを活かす:衝撃緩和構造がもたらす「音がしない」「手首にやさしい」という他社の杖との圧倒的な差に注目。
■ターゲット設定:マンション等の集合住宅のフローリングで使う時にコツコツ音が気になる人、コンクリートなどでの利用が多い人と設定。
■アイデア:新たな杖のカテゴリーとして「消音杖」と定義し、新商品名を「静御前」とした。ブログをスタート、メディアにも積極的に発信する。音がしないということで、室内用として2本目の需要を喚起する。
★成果
◆プレスリリースを作成し、メディアに発信したところ日刊工業新聞、神奈川新聞、NHK(まちかど情報室)にて取り上げてもらえる。
◆メディア発信直後1ヶ月の売上は対前年8倍、その後も4倍程度で推移している。
◆新たな販路として、大型量販店、整骨院とのコラボがスタートした。
今回は、ブログを立ち上げまずは地道な情報発信、その後メディア発信が功を奏し、販路拡大に成功しました。
やはり思うのは、ターゲットを絞り、利用シーンを明確にすることで商品自体の価値があがるってことです。
その元になるのは、利用者(ファン)の声です!
神奈川よろずの浦川です。
本日ご紹介するのは、採用氷河期の中、確実に新規採用を達成するロボットメーカー、
株式会社キュー・アイさんの事例です。

昭和46年創業。水中、下水道管内、放射線など特殊環境下で使用するテレビカメラ装
置やロボットシステムの開発・設計・製造・販売・アフターフォローを一貫して行う
ロボットカメラメーカー。
人手不足解消のため新卒採用につながるよう、ウェブサイトを刷新したいと相談に来られました。
まずはヒアリングです。
キュー・アイさんのお仕事のやり方、強み、魅力をを聞いていきます。
ここで大事にしたのは、新規採用と共に、
今いる社員が幸せに働くことが最も重要であるという認識を共有し、
「既存社員にもしっかり会社のファンになってもらう」をテーマに、同社の真の魅力とは何かを掘り下げることでした。
そこででたコンセプトが、「ワンストップのものづくり」
大手企業では難しい分業ではない、企画設計から組み立てまでの一貫性のものづくり。
中小企業だからできる最初っから最後の皇帝まで、
ロボット開発に携われる魅力を学生に伝えようということになりました。
ウェブサイトを「ワンストップのものづくり」をコンセプトにした代表メッセージのほか、
座談会形式による若手社員のリアルな声、職場「横浜」の立地の魅力を伝えるコンテンツに刷新した。
☆成果
例年の2倍の学生から求職のオファーがあり、
3名の新規採用を達成。
社員の幸せを考えるきっかけになり、職場環境をより良いものにするため、外部
講師によるハラスメント防止の研修実施の動きなどにもつながっている。
社会に貢献する技術者集団を目指していく。
☆相談企業様の声
自社の魅力、社員のやりがい、幸せとは何かと考える良い機会になった。
自社の魅力を言語化し、学校での説明会や就職フェアで積極的にアピールできた。
やはりまずはすでにいる社員の幸せ。
そしてその良好な輪の中に新たな人材を迎え入れる。
そういうスタンスが大事。
今回の取り組みが、そんなことを考えるきっかけになってくれたら最高です。