2020年01月23日
よろずの日常
創業/起業/独立開業のご相談で学ばせて頂いたこと
こんにちは。よろず支援拠点のコーディネーターの小池です。
金融機関時代に複数の自治体の創業支援事業計画の策定に関与させていただいたり、前職では県外のスタートアップ支援プロジェクトに参画したりしていた経験から、創業/新規事業開発に関する相談を受けることが多いです。

私は金融機関勤務時代、事業計画、決算書/試算表、資産背景などからなる融資審査を長年やっていました。融資先企業の格付業務や、融資金のいわゆる回収業務、あるいは業況が落ち込んでしまった企業さんの事業再生という分野の仕事も多くやらせて頂きました。
特に事業再生は、リーマンショックから東日本大震災という極めてネガティブな時代背景の時代に携わらせて頂いたこともあり、私のキャリアに強い影響を与え、今でもこの業務をやっていたことが色々な企業さんのサポートをさせて頂く仕事の考え方の中心になっています。
こうした経験をすると、数字数字数字数字…。
特に過去の『実績』や通帳に入っている『残高』などの数字が重要で、企業さんとの話題も数字の話が中心になっていかざるを得ませんでした。
ですがどうでしょう。
これから事業を興す起業家の皆さんには、基本的には過去の実績はありません。創業支援の仕事を中心にやり始めた頃は、どのように事業を見ればよいか大変迷ったことを今でも覚えています。
しかしながらその一方で、事業再生と共通して言えることもありました。
それは、『人物』です。
お人柄が良いとかそういうことではありません。
その業界/トレンドに詳しいか、数字に強いか、他人を巻き込む力があるか、営業力/行動力があるか。事業再生を行う際に、その会社の経営者や経営幹部とお話をするのと全く同じだと気づきました。
すなわち、私自身は気づいていなかったのですが、差別化(=業界情報やトレンドから判断)、計数管理能力(=数字のロジックから判断)、チーム力(=他者とのコミュニケーションから判断)、営業力(=営業に対するリソースの割き方から判断)などが、事業再生でも創業でも、いずれにしても重要なことだったのです。
20年近く中小企業に関わる仕事をさせて頂いている経験で申し上げられることとして、こうした力を全て備えていらっしゃる方はとても稀です。
それでも事業を進め、様々な分野でビジネスを成功されていらっしゃいます。
こうしたことから、私は起業/独立開業のサポートをさせて頂く際、『強い部分を見つけること』を心がけています。
弱い部分の指摘をしない、というわけではありませんが、やはり強い部分を活かして戦う方が結果的にうまくいっているケースが多いと思うからです。
今年も創業セミナーなどを通じて、たくさんの起業を志す方とお会いしています。
よろず支援拠点の活動を通じて、そうした方々のサポートが出来れば嬉しく思います。創業・起業・独立開業、たくさんの悩みとともにその道に進んでいかれるのだと思います。困ったことなど、何かありましたらよろず支援拠点にご相談ください。

金融機関時代に複数の自治体の創業支援事業計画の策定に関与させていただいたり、前職では県外のスタートアップ支援プロジェクトに参画したりしていた経験から、創業/新規事業開発に関する相談を受けることが多いです。

私は金融機関勤務時代、事業計画、決算書/試算表、資産背景などからなる融資審査を長年やっていました。融資先企業の格付業務や、融資金のいわゆる回収業務、あるいは業況が落ち込んでしまった企業さんの事業再生という分野の仕事も多くやらせて頂きました。
特に事業再生は、リーマンショックから東日本大震災という極めてネガティブな時代背景の時代に携わらせて頂いたこともあり、私のキャリアに強い影響を与え、今でもこの業務をやっていたことが色々な企業さんのサポートをさせて頂く仕事の考え方の中心になっています。
こうした経験をすると、数字数字数字数字…。
特に過去の『実績』や通帳に入っている『残高』などの数字が重要で、企業さんとの話題も数字の話が中心になっていかざるを得ませんでした。
ですがどうでしょう。
これから事業を興す起業家の皆さんには、基本的には過去の実績はありません。創業支援の仕事を中心にやり始めた頃は、どのように事業を見ればよいか大変迷ったことを今でも覚えています。
しかしながらその一方で、事業再生と共通して言えることもありました。
それは、『人物』です。
お人柄が良いとかそういうことではありません。
その業界/トレンドに詳しいか、数字に強いか、他人を巻き込む力があるか、営業力/行動力があるか。事業再生を行う際に、その会社の経営者や経営幹部とお話をするのと全く同じだと気づきました。
すなわち、私自身は気づいていなかったのですが、差別化(=業界情報やトレンドから判断)、計数管理能力(=数字のロジックから判断)、チーム力(=他者とのコミュニケーションから判断)、営業力(=営業に対するリソースの割き方から判断)などが、事業再生でも創業でも、いずれにしても重要なことだったのです。
20年近く中小企業に関わる仕事をさせて頂いている経験で申し上げられることとして、こうした力を全て備えていらっしゃる方はとても稀です。
それでも事業を進め、様々な分野でビジネスを成功されていらっしゃいます。
こうしたことから、私は起業/独立開業のサポートをさせて頂く際、『強い部分を見つけること』を心がけています。
弱い部分の指摘をしない、というわけではありませんが、やはり強い部分を活かして戦う方が結果的にうまくいっているケースが多いと思うからです。
今年も創業セミナーなどを通じて、たくさんの起業を志す方とお会いしています。
よろず支援拠点の活動を通じて、そうした方々のサポートが出来れば嬉しく思います。創業・起業・独立開業、たくさんの悩みとともにその道に進んでいかれるのだと思います。困ったことなど、何かありましたらよろず支援拠点にご相談ください。
