2019年12月06日
・その他
見積の計算方法。レートはどのように考えるか
コーディネーターの酒井です。
今回は、製造業さんの見積と製造原価についての話です。
お客様が企業さんの場合、必ずといっていいほど、見積の提出が求められます。
その際、計算した見積をどう考えるか、自社内で掛かる費用イワユル原価をどう捉えるか、というのは企業さんによって、マチマチです。
比較的大きな会社さんでは、
製造原価+粗利益→売価
と考えます。
ここで、製造原価は決算書の製造原価計算書部分に相当し、工場で発生する費用。
粗利益は、販管費+営業利益 に相当します。
よって、ざっくり言うと、
売価=(購入品・外注+加工工数x製造レート)+粗利益
です。
ここで、レートというのは、1時間当りの仕事の単価になりますから、製造レートは、1時間当りの労務費や製造経費になります。

一方、中小企業さんでは、
売価=製造原価
=仕入+加工工数x売価レート
で捉えられている会社さんが多い。
ただし、ここでいう売価レートには、販管費も営業利益も現場加工費もすべて含まれます。
そこで、レートをどうやって計算しているか伺うと、
「あの会社には2000円で計算して、この会社では3000円で計算しています」とか、「エイヤ!です!」「親父の代からです」「労務費です」・・と返ってくることが多い。
持論?ですが、
レートは予算→目論見→皮算用→目標→思想
だと思っています。
予算とは、当社の目標であり、指標です。
製造原価は、会社の目標や思想を現わしている、です。
減価償却が進むと、レートを安く設定してしまう企業さんもいますが、設備更新のための利益確保の考え方は入っているでしょうか?
今後の人件費高騰の考え方が入っているでしょうか。
借入金の利子や返済原資は考慮されているでしょうか。
そんなの原価計算に入れたら、高くて受注できない!
その通りです。
ですが、そのとき大事なのが、客先要求に売価を合わせるときの考え方です。
レートが上がる分、生産性を高めようと考えるのか
お客との価格交渉に、数量縛りを加えるのか
労務費をパートにすれば・・・と考えるのは、実際の改善ではありえますが、見積の考え方では危ない考え方になります。
何故なら、その仕事ばかりになると、高い時給の従業員が対応することになり、価格が見合わないことになるからです。
中小企業さんの考え方は、とてもシンプルにできている一方、考え方を間違ってしまうと、あっという間に赤字になってしまいます。
仕事が沢山あるのに、利益がでない! という状態です。
これは、レート、すなわち当社の目標や思想に改善のヒントがあるかもしれません。
よろずで、見積、レートについて見直ししてみませんか。
今回は、製造業さんの見積と製造原価についての話です。
お客様が企業さんの場合、必ずといっていいほど、見積の提出が求められます。
その際、計算した見積をどう考えるか、自社内で掛かる費用イワユル原価をどう捉えるか、というのは企業さんによって、マチマチです。
比較的大きな会社さんでは、
製造原価+粗利益→売価
と考えます。
ここで、製造原価は決算書の製造原価計算書部分に相当し、工場で発生する費用。
粗利益は、販管費+営業利益 に相当します。
よって、ざっくり言うと、
売価=(購入品・外注+加工工数x製造レート)+粗利益
です。
ここで、レートというのは、1時間当りの仕事の単価になりますから、製造レートは、1時間当りの労務費や製造経費になります。

一方、中小企業さんでは、
売価=製造原価
=仕入+加工工数x売価レート
で捉えられている会社さんが多い。
ただし、ここでいう売価レートには、販管費も営業利益も現場加工費もすべて含まれます。
そこで、レートをどうやって計算しているか伺うと、
「あの会社には2000円で計算して、この会社では3000円で計算しています」とか、「エイヤ!です!」「親父の代からです」「労務費です」・・と返ってくることが多い。
持論?ですが、
レートは予算→目論見→皮算用→目標→思想
だと思っています。
予算とは、当社の目標であり、指標です。
製造原価は、会社の目標や思想を現わしている、です。
減価償却が進むと、レートを安く設定してしまう企業さんもいますが、設備更新のための利益確保の考え方は入っているでしょうか?
今後の人件費高騰の考え方が入っているでしょうか。
借入金の利子や返済原資は考慮されているでしょうか。
そんなの原価計算に入れたら、高くて受注できない!
その通りです。
ですが、そのとき大事なのが、客先要求に売価を合わせるときの考え方です。
レートが上がる分、生産性を高めようと考えるのか
お客との価格交渉に、数量縛りを加えるのか
労務費をパートにすれば・・・と考えるのは、実際の改善ではありえますが、見積の考え方では危ない考え方になります。
何故なら、その仕事ばかりになると、高い時給の従業員が対応することになり、価格が見合わないことになるからです。
中小企業さんの考え方は、とてもシンプルにできている一方、考え方を間違ってしまうと、あっという間に赤字になってしまいます。
仕事が沢山あるのに、利益がでない! という状態です。
これは、レート、すなわち当社の目標や思想に改善のヒントがあるかもしれません。
よろずで、見積、レートについて見直ししてみませんか。