2019年09月04日
・その他
借入の相談と経常運転資金
こんにちは。神奈川よろず支援拠点 コーディネーターの小池です。
金融機関に勤務していたこともあって、借入に関する相談を受けることが多いように感じています。
開業にあたって運転資金を借りたい、事業拡大のために設備投資資金を借りたい、賃貸経営のための物件の内装資金を借りたい…。色々なケースがありますね。
借入に関することで事業者の方に知っておいていただきたい概念の一つに、「経常運転資金」というものがあります。
「経常運転資金」とは、読んで字のごとく「経常的に必要となる運転資金の額」を示したもので、それぞれのご商売を継続していくうえで常に必要となる金額のことです。ざっくりと説明しますと、例えばコンビニエンスストアであれば、お店の棚に商品を並べておくために商品を仕入れておかないといけないですね。この商品を並べておくために既に支払った金額というのは「経常運転資金」と解されます。
「経常運転資金」は、貸借対照表から算出することが可能で、
計算方法は、
『経常運転資金=売掛債権+棚卸資産-買掛債務』
となります。
なぜ、この話題を取り上げたかと言いますと、実は銀行や信用金庫などの融資を行う金融機関は、この経常運転資金の把握を大変重要視しているからです。こうした金融機関は「金融仲介機能の強化」という名目で、企業の実態把握を強化する動きが広がっています。経常運転資金の状況を把握していくことは、企業の実態把握に他ならないため、このような動きが広がっているのです。
金融庁の委員会などでもこの点はたびたび議論されており、こうした動きは顕著になっています。
金融機関に借入の相談に行くには事業計画をまとめることが重要ですが、こうした「経常運転資金」という観点でも説明をすることはとても有用です。
借入や事業計画の立案にまつわる相談も、よろず支援拠点ではお受けしています。何かありましたら遠慮なくご相談ください。

金融機関に勤務していたこともあって、借入に関する相談を受けることが多いように感じています。
開業にあたって運転資金を借りたい、事業拡大のために設備投資資金を借りたい、賃貸経営のための物件の内装資金を借りたい…。色々なケースがありますね。
借入に関することで事業者の方に知っておいていただきたい概念の一つに、「経常運転資金」というものがあります。
「経常運転資金」とは、読んで字のごとく「経常的に必要となる運転資金の額」を示したもので、それぞれのご商売を継続していくうえで常に必要となる金額のことです。ざっくりと説明しますと、例えばコンビニエンスストアであれば、お店の棚に商品を並べておくために商品を仕入れておかないといけないですね。この商品を並べておくために既に支払った金額というのは「経常運転資金」と解されます。
「経常運転資金」は、貸借対照表から算出することが可能で、
計算方法は、
『経常運転資金=売掛債権+棚卸資産-買掛債務』
となります。
なぜ、この話題を取り上げたかと言いますと、実は銀行や信用金庫などの融資を行う金融機関は、この経常運転資金の把握を大変重要視しているからです。こうした金融機関は「金融仲介機能の強化」という名目で、企業の実態把握を強化する動きが広がっています。経常運転資金の状況を把握していくことは、企業の実態把握に他ならないため、このような動きが広がっているのです。
金融庁の委員会などでもこの点はたびたび議論されており、こうした動きは顕著になっています。
金融機関に借入の相談に行くには事業計画をまとめることが重要ですが、こうした「経常運転資金」という観点でも説明をすることはとても有用です。
借入や事業計画の立案にまつわる相談も、よろず支援拠点ではお受けしています。何かありましたら遠慮なくご相談ください。
